[使ってみようPSLX] NPO法人ものづくりAPS推進機構(APSOM)について

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NTTデータセキスイシステムズでは、「ものづくりAPS推進機構」(略称APSOM)というNPO法人に参加しています。

APSOMの前身は「PSLXコンソーシアム」という、製造業のスケジューリングを中心とした情報システムのための標準規格を作成し、普及させることを目的とした組織で、2001年の7月に設立されました。その設立以来のメンバーとして活動を続け、現在に至っています。

本ブログの使ってみようPSLX というカテゴリでは、私、山崎がAPSOMの活動やPSLX仕様、更にはそれに関連した生産管理の標準化規格などの話題を中心に、標準化活動に関わって感じたことや、生産管理やスケジューリングについて思っていることなどを書いていこうと思いますので、よろしく御願いします。

なお、言うまでもなく、本ブログの内容は私の個人的な意見に過ぎず、APSOMの公式見解ではありません。

APSOMの公式見解は、以下に示すAPSOMの公式Webページなどをご覧ください。

 

NPO法人化を昨年2007年の6月に行なったので、NPO法人としては第1期目で、ここのところ第2期目の計画策定をしていているところです。

今年の1月に、PSLX標準仕様バージョン2の勧告版が完成しました。そのうちの一部は既にIEC62264という国際標準の一部に取り込まれています。

全体は以下の6つのパートよりなっていて、アーキテクチャの議論から、オントロジ、オブジェクトモデル、そしてシステムの実装を行なうためXMLやRDBの仕様までを網羅しています。

pslx_logo.jpg
  1. エンタープライズモデル
  2. 業務アクティビティモデル
  3. 業務オブジェクトモデル
  4. オントロジと情報モデル
  5. XMLスキーマ
  6. RDBスキーマ

興味をお持ちの方は、APSOMのWebページPSLXフォーラムのWebページをご覧になってください。

すでに活動を開始して6年が過ぎ、仕様も随分とこなれてきた一方で、大きくなって使っていただくためには敷居が高くなってしまったという気もしています。

そこで、このブログでは今後、PSLXの仕様やAPSOMの活動の様子を、そこに参加している1人のエンジニアの視点から、随時紹介をしていきたいと思います。活動報告以外の内容としては以下のようなものを予定しています。ご期待ください。

 (1)NPO法人ものづくりAPS推進機構(APSOM)ができたのは昨年ですが、それ以前には
PSLXコンソーシアムという任意団体としての活動を2001年から行ってきました。私がPSLXに関心を持ったのはPSLXコンソーシアム設立の少し前の2000年の年末の頃のことです。

そこで、最近の活動の紹介と並行して、発端から今日に至るまでの経緯を振り返ってみようと思います。私の貢献度は微々たるものなので、あまり参考にならないかも知れませんが、普通のソフトウェア技術者が標準仕様の策定に関わっていく雰囲気のようなものをお伝えし、ひいては少しでも多くの方に標準規格づくりに興味を持っていただければと思います。

(2)APSOMの活動の中で私が特に関心を持っている領域について、自分の意見を交えながら少し詳しく紹介していこうと思います。具体的には、自分が関わりの深い素材を加工して製品にしていくような製造形態にPSLX仕様をどう適用していくかという実践的な関心と、やや理論的なドメインオントロジに対する関心(PSLX仕様でいえばPart4の「オントロジと情報モデル」が関連します)が目下の中心なので、これらについて少しずつ書いていこうと思います。

また、私がずっと取り組んできた制約プログラミング技術については、このblogの中ではAPSOM/PSLXの話題とは別カテゴリーで書いていきますが、じきに両者の関連について書くことがでてくるだろうと思います。

 

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