[使ってみようPSLX] NPO法人ものづくりAPS推進機構(APSOM)の最近の動向

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こんにちは、山崎です。

先日(2008年6月11日)に機械振興会館でNPO法人ものづくりAPS推進機構(APSOM)の理事会・総会が開催され、私もメンバーの一人として出席してきました。

 APSOMもNPO法人として2期目に入り、いよいよこれまで策定を進めてきた標準仕様(PSLX)の普及に向けた活動を本格化していくことになりました。

 

具体的なアクションの一つとして「製造現場の情報連携を実現するPSLXプラットフォーム計画」というプロジェクトがあります。プレスリリースや、本プロジェクトに関するホワイトペーパー、より具体的なプロジェクトの説明については、以下のAPSOMのWebページからダウンロードできます。是非、ご覧ください。

http://www.apsom.org/

 

ところで、最近の私の個人的な関心の一つとして、PSLX仕様のプロセス系の分野への適用可能性があります。この方向性でのAPSOMの活動としては、日本学術振興会プロセスシステム工学第 143 委員会の常設分科会である JBF(Japan Batch Forum)との連携があります。JBFのWebページは以下の通りです。

http://jbf.pse143.org/

具体的にはJBFのWGの1つであるWG4にてPSLX仕様の評価・検討をしていただいており、そのWGを中心に今後、相互交流を進めていく予定です。 JBFではPSLX仕様と関連の深いISA-88, ISA-95(IEC62264)といった規格の研究や適用を熱心に進められており、私としては(不勉強だというお叱りを受けつつ)、ISA-88、ISA-95の勉強をさせていただきながら、PSLXの適用可能性を検証するといった姿勢で取り組むことになり、とても勉強になっていると感じています。

また、JBFとAPSOMの連携の成果の一つとして、去る5月20日に法政大学でISA-95(IEC62264)チュートリアルセミナーを共同で開催しました。 ISA-95のエディタであるデニス・ブランドル氏の招待講演を中心として、APSOM副理事長の西岡靖之先生、JBF世話人の北島禎二先生のお話をはじめとする盛り沢山の内容で、130名もの方にご参加いただき大変な盛況でした。

 

私個人の活動としては、昨年11月のWG4の第2回の研究会にオブザーバーとして参加させていただいたきり、今年初めの第3回は欠席し、上記の共催のセミナーに対しても何も寄与できず、ご迷惑をおかけしているところですが、今後とも時間のゆるす限りJBF本体の研究会やWGの研究会にはできるだけ参加して、少しでも連携・交流に寄与できればと思っているところで、7/23のWG1の研究会にオブザーバーとして参加させていただいたのに続けて、8/1のJBFの研究会にもオブザーバーとして参加させていただく予定でいます。

今後、折にふれ書いていくことになると思いますが、PSLXの仕様はそのなりたちからいわゆる組立系の工程を中心に検討がされてきました。PSLX仕様そのものはどのような生産形態にも対応できる汎用的なものを目指していますが、そのためには組立系以外の生産形態への適用を具体的に検討する必要があります。

とりわけ組立て系と連続系の中間にある多様な生産形態への適用は私の関心の中心の一つです。バッチプロセスはその中ではかなり連続よりに位置づけられるものでしょうが、それだけに、PSLXの適用可能性を検証する分野としては非常に重要で、今後の交流により興味深い知見が得られることを期待しています。

 

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