技術継承の現場の最近のブログ記事
前回はPerlにおけるuseとrequireの違い、特に記法、評価タイミング、ついでにオーバーヘッドについてつらつらと書きました。
今回はその続き、importについて説明しましょう。
評価タイミングよりもなによりも、こっちの特徴のほうが重要かもしれません。
モジュールをロードするrequireの機能に加え、use にはそのモジュールの機能の一部を import することができます。
物事には順番というものがあります。
連続テレビドラマでもアニメでもコミックでも小説でもなんでもいいですが、いきなり最終回やエピローグを見せられても大抵なにがなんだかわからない。ごく単純なレベルから少しずつ複雑度が増していく過程を見ていたからこそついていける話もあるものです。
プログラミングの世界も似たようなもので、たとえばWeb関連の技術も、table タグもない状態からフレームだ JavaScript だ CSS だ Flash だ…と進んできた過程を見ているからこそ大まかにでも全体像が把握できている面は否定できず、いま1から理解するのは大変かもしれないなあ、と社内の新人さんを見ていると思います。
先日周囲で話題になっていたのは Perl での「use と requireの違い」。
弊社では社内の若手技術者向けにLinuxやPerlなどの講習会を行っています。講習会というとモノモノしいものを想像する方もいらっしゃるかもしれませんが、どちらかといえば和気あいあいと先輩が後輩に対して教える、いわば勉強会に近いスタイルです。
その講習の内容をきっかけに、社内ブログ等で話題が発展することもあります。このカテゴリではそんな話題をピックアップしてお届けしようと思います。ベテランプログラマには既知の初歩的な内容かもしれませんが、同様に疑問に思っていたひともいるかもしれませんし、また社内に対しては講習の補足にもなりますしなによりネタの再利用もできますし大変リーズナブルな企画ですね。
さて、まず最初はPerlの範囲演算子です。「..」というやつです。通称フリップフロップ演算子。これ、らくだ本ではやや込み入った表現になっているせいもあるのか、いま一つピンと来ていないひともいるようです。