制約プログラミング落穂拾い: 2009年3月アーカイブ

これまで数回にわたって制約プログラミングの最大の特徴である「宣言性」に関連して実用システムの開発に用いる際の課題について書いてきました。今回もその続きを、と思ったのですが、ちょっと寄り道をして、制約プログラミングを用いたシステム開発の見積について書きたいと思います。

ソフトウェアの見積が困難なことや、見積手法として様々な方法が提案されていることはご存知のことと思います。制約プログラミングを用いたシステム開発の場合、見積をする上で何が変わってくるのでしょうか。

さて、前回に引き続き、制約プログラミングを用いて実用的な問題に取り組んだときに直面する課題を具体的に見ていきます。今回扱うのは以下の問題です。

  • 問題を表現できたとして、解をうまく求めることができるだろうか。ここで「うまく」というのには、(a)実用上許容できる時間内に、(b)実用上許容できる品質の解を求める、という2つの側面が含まれます。

さて、今回はいよいよ制約プログラミングを用いて実用的な問題に取り組んだときに直面する課題を具体的に見ていきます。

なお、前回も述べたように制約プログラミングのさまざまな機構の実装は処理系により異なります。従って具体的な機構の説明の部分は、あくまでも例示に過ぎないことを予めお断りしておきます。例示にあたっては、(当然のことですが)自分が実装を知っている処理系を前提としています。

前回、その課題が以下のようなものであることは既に述べました。

 

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